「手放せば手に入る」ってどういうこと? 〜禅の教えと人生のヒント〜
こんにちは!今日は「手放せば手に入る」というちょっと不思議な言葉について考えてみましょう。この言葉、禅の教えにある「放てば手にみてり(はなてばてにみてり)」というものが元になっています。でも、実はこれ、私たちの日常にもすごく役立つヒントなんですよ!
荒川静香さんの金メダルと「手放すこと」
たとえば、冬季オリンピックのフィギュアスケートで金メダルを取った荒川静香さんの話をご存知ですか?彼女は「メダルを取ろう」なんて考えずに、とにかく目の前の演技に集中した結果、金メダルを手に入れたそうです。
これって、「欲を手放すことで、逆に大きなものが手に入る」ことを示している例ですよね。もし「絶対に金メダルを取らなきゃ!」と執着していたら、緊張して実力を出し切れなかったかもしれません。
欲や執着って、実は邪魔してる?
私たちの日常でも「あれが欲しい」「こうなりたい」という気持ち、ありますよね。もちろんそれ自体は悪いことではありません。でも、欲にとらわれすぎると逆に空回りしてしまうこともあります。
- 勉強での例
「絶対にテストで100点を取る!」と思いすぎると、プレッシャーで頭が真っ白になった経験はありませんか?一方で、「まあ、できる限り頑張ろう」とリラックスして臨むと、案外いい結果が出たりします。 - 友達関係での例
「あの子ともっと仲良くなりたい!」と強く思いすぎると、なんだかぎこちなくなってしまったり。でも、自然体で接しているときのほうが、相手もリラックスして仲良くなれることがありますよね。
道元禅師の教え「只管打坐(しかんたざ)」
禅の教えでは、「何かを考えすぎること自体が雑念(じゃくねん)だ」と言われています。曹洞宗の開祖・道元禅師は「只管打坐(しかんたざ)」、つまり「ひたすら坐禅を組め」と教えました。
これは、「どうやって生きるべきか」と悩んだり、「これが欲しい」と執着することを一度手放して、ただ目の前のことに集中する大切さを説いているのです。
手を開けば、新しいものが入る
考えてみてください。もし片手で何かをギュッと握りしめていたら、新しいものを受け取ることができませんよね。でも、一度その手を開いてみると、そこには別の何かが入ってくるかもしれません。
- 「放してみる」と…
実は、つかんでいたものが「意外と大したことなかった」と気づくこともあります。「なんであんなに必死になっていたんだろう」と笑ってしまうことだってありますよ。
まとめ:まずは一度「手放してみる」
執着や欲を持つのは自然なことです。でも、それを一度「まあいいか」と手放してみると、心がスッと軽くなります。そして、そうすることで新しいチャンスや視点が得られることがあるんです。
たとえば次のテスト勉強や友達関係、部活での目標にも、「頑張るけど執着しすぎない」というスタンスを試してみてはどうでしょう?
きっと、もっとラクに、そして大きな成果を手に入れることができるはずです。
コメント