もし日もかけがえのない一日 〜「日々是好日（にちにちこれこうじつ）」を生きる〜
私たちの毎日は、ちょっとした出来事で大きく変わることがあります。
- たまたま入ったラーメン屋さんが予想以上に美味しかった、
- なくしたと思っていたイヤリングやお気に入りのものが出てきたり。
こんな小さな幸せに気づけると、その日一日がとてもハッピーなものに感じられますよね。 でも、反対に嫌なことがあると「今日はもうダメだ…」と落ち込んでしまうこともあるかもしれない。
「いい日」と「悪い日」は本当にあるの？
嫌なことがあると、その一日が「悪い日」だと感じてしまいますが、ここで一度立ち止まってみてください。 人生はかけがえのない時間としてとらえれば「いい日」と「悪い日」もないはずです。
禅の教えに「日々好日」という言葉には、「どんな日も受け入れ方次第で好日（よい日）になる」という意味が込められています。
「日々是好日」の本当の意味
「日々是好日」とは、よく「毎日が平穏無事で幸せな日々」と解釈されることがありますが、禅の考え方は少し違います。
この言葉の本質は、**「どんな日も大切に」摂取することで、その日が価値の瞬間になる」**ということです。
- 晴れの日は晴れの日のよさを感じる。
- 雨の日は雨の日の情景を楽しみます。
- 楽しい出来事だけでなく、つらいことも人生の一部として受け入れられました。
「いま、ここ、自分」を見つめる
禅では「いま、ここ、自己」を見つめていることが重要だと教えられます。これは、過去や未来のことに気を取られず、「いま、この瞬間」をしっかり感じているということです。
- のんびり無事に過ごすだけではなく、目の前の一瞬を大切にする。
- 楽しいことに浮かれすぎず、つらいことに押しつぶされず、自分の生き方を大事にする。
これが、充実した「好日」を生む鍵となります。
楽しい日も辛い日も受け止める
快晴の日だけが人生のよい日ではありません。大雨や強風の日もまた、かけがえのない人生の一日です。楽しいことだけを追い求めると、つらいことや悲しいことがそのまま感じられてしまいますでも、辛い日も悲しい日も、その後から振り返ると成長や新しい気づきのきっかけとなるものです。
「日々是好日」を実践してみよう
では、どうすれば「日々是好日」を実践できるでしょうか？
- 「小さな幸せ」を見つけ
毎日、小さな喜びに目を向けてみましょう。美味しいご飯、友達との会話、自然の景色など、幸せの種はいつも近くにあります。 - 辛い出来事を受け続ける
嫌なことがあったとき、それを無理に「なんとなく」と決めつけず、「これも自分の糧になる」と受け止めてみると気持ちが軽いです。 - 「いま、ここ」に集中する
過去を後悔したり未来を心配しすぎたりせず、今日という一日を全力で生きてみましょう。
まとめ：どんな日も大切に
人生には晴れの日もあれば、雨や嵐の日もあります。 でも、どんな日も「かけがえのない一日」だと思って受け入れられたら、毎日が少しずつ特別なものになっていきます。
今日も「日々是好日」を心に留めて、大事な一日を過ごしてみてくださいね。
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