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家族・住宅

離婚のお金完全ガイド2026|財産分与・慰謝料・養育費・年金分割の相場と手続き

osiri-buruu

「離婚したいけど、お金が心配で踏み切れない…」
離婚にはお金が「もらえるもの」と「かかるもの」があります。財産分与・慰謝料・養育費・年金分割を正しく知れば、生活の見通しが立ちます。本記事は2026年最新版・離婚のお金を完全解説します。

3秒結論
✅ 財産分与:婚姻中に築いた財産を原則half&half
✅ 慰謝料:不貞・DVなら50〜300万円
✅ 養育費:算定表で月4〜8万円が相場
✅ 年金分割:婚姻期間の厚生年金を最大half
✅ 婚姻費用:別居中の生活費を請求できる
✅ 取り決めは必ず書面で(公正証書が安心)
✅ 2026年4月から:共同親権も選べるように。法定養育費(子1人月2万円)が新設され、財産分与・年金分割の請求期限は5年に

離婚で決めるお金の一覧
▲ 感情より先にお金の整理を

結論:離婚のお金は「もらう4つ・備える3つ」

離婚で受け取れるお金は①財産分与②慰謝料③養育費④年金分割の4つ。同時に①当面の生活費②引越し費用③弁護士費用の備えも必要です。

離婚で受け取れるお金 4つ

種類 内容 相場
財産分与婚姻中に築いた財産を分ける財産の1/2
慰謝料不貞・DV等の精神的苦痛への賠償50〜300万円
養育費子の養育費(子が成人まで)月4〜8万円
年金分割婚姻期間の厚生年金を分割最大1/2

① 財産分与:原則「half & half」

婚姻中に夫婦が協力して築いた財産は名義に関わらず1/2ずつ分けるのが原則です。2026年4月からは、2人の貢献は原則として半分ずつと法律に明記され、財産分与を請求できる期間も離婚後2年から5年に延びました(法務省)。

財産分与の対象

対象になる財産 対象にならない財産
預貯金(婚姻中の貯蓄)独身時代の貯金
不動産(持ち家)親からの相続・贈与
自動車独身時代から持っていた財産
退職金(婚姻期間分)個人的な慰謝料
有価証券・投資信託婚姻前から持っていた株
保険の解約返戻金–

専業主婦でも1/2もらえる
「収入がなかったから財産分与は少ない」は誤り。
家事・育児という貢献が評価され、専業主婦でも原則1/2。
退職金も婚姻期間に応じて分与対象になる。

住宅ローン残債がある場合

持ち家にローンが残っている場合は要注意。

  • 🏠 売却して残債清算:オーバーローン(残債>売却額)なら差額を分担
  • 🏠 どちらかが住み続ける:ローン名義・連帯保証の整理が必須
  • 🏠 アンダーローン(売却額>残債):余剰を財産分与

② 慰謝料:不貞・DVが原因の場合

離婚原因 慰謝料相場
不貞行為(浮気・不倫)100〜300万円
DV・モラハラ50〜300万円
悪意の遺棄(生活費を入れない等)50〜200万円
性格の不一致(双方に非なし)原則発生しない

⚠️ 慰謝料は「証拠」が9割
不貞・DVの慰謝料を取るには証拠が必須。
✅ 不貞:LINE・写真・興信所の調査報告書
✅ DV:診断書・録音・写真・日記
→ 証拠なしでは認められないので、別居前に確保

③ 養育費:算定表で決まる

養育費は裁判所の「算定表」で、支払う側ともらう側の年収・子の人数年齢で決まります。

支払う側年収 もらう側年収 子1人(0〜14歳) 子2人
400万円100万円月4〜6万円月4〜6万円
500万円100万円月4〜6万円月6〜8万円
600万円100万円月6〜8万円月8〜10万円
800万円100万円月8〜10万円月12〜14万円

※裁判所の算定表(2019年公表)で、双方とも給与収入・子は0〜14歳の場合。以前の版では「子2人」の列が1段階高くなっていたので直しました。実際は個別の事情で変わります。

④ 年金分割:見落としがちな重要権利

婚姻期間中の厚生年金(の報酬比例部分)を分割できる制度。専業主婦でも将来の年金が増えます。

種類 内容
合意分割夫婦の合意で最大1/2まで分割
3号分割2008年4月以降の専業主婦(第3号)期間は、相手の合意なしで1/2に分けられる(請求は必要)

⚠️ 年金分割の期限
年金分割の請求期限は、2026年4月1日以降の離婚なら5年以内(それより前の離婚は2年以内)。
過ぎると請求できなくなるので、早めに手続きを。
年金事務所で「年金分割のための情報通知書」を取得して進める。

別居中の生活費「婚姻費用」

離婚成立前の別居期間中も、収入の多い側に生活費(婚姻費用)を請求できます。

支払う側年収 もらう側年収 子1人の婚姻費用
500万円0円月10〜12万円
700万円0円月14〜16万円

※婚姻費用は離婚後の養育費より高額。別居開始時に「婚姻費用分担請求調停」を申し立てるのが鉄則。

離婚でかかるお金 3つ

費用 金額目安
引越し・新生活費用30〜80万円(敷金礼金・家具家電)
弁護士費用(争いがある場合)着手金20〜40万円+成功報酬
当面の生活費最低3〜6ヶ月分

離婚の種類と費用

種類 内容 費用
協議離婚話し合いで合意(9割がこれ)公正証書の作成費(数万円・内容で変わる)
調停離婚家庭裁判所の調停委員が仲介印紙代1,200円+弁護士費用
裁判離婚裁判所が判決弁護士費用60〜100万円

取り決めは書面で(公正証書が安心)

公正証書のメリット
✅ 養育費の不払い時に強制執行できる
✅ 給与・口座の差し押さえが可能
✅ 口約束より圧倒的に守られやすい
✅ 作成費用は数万円程度(内容で変わる・自治体補助あり)
→ 2026年4月からは、公正証書がなくても、夫婦で作った取り決めの書面があれば子1人あたり月8万円までは差し押さえを申し立てられます(先取特権)。それを超える分まで確実に回収するなら、公正証書が安心です

離婚後の税金・手当の変化

項目 変化
ひとり親控除所得税35万・住民税30万円控除が使える
児童扶養手当子1人月最大48,050円(2026年度)
健康保険扶養から外れたら国保 ・ 勤務先社保へ
医療費助成ひとり親家庭等医療費助成が使える

財産分与・慰謝料に税金はかかる?

税金の扱い
✅ 財産分与:原則非課税(過大な分与は贈与税の可能性)
✅ 慰謝料:非課税
✅ 養育費:非課税
⚠️ 不動産を渡す側:譲渡所得税がかかる場合あり
⚠️ 受け取る側:不動産取得後の固定資産税は負担

離婚前にやるべきお金の準備チェックリスト

  1. ✅ 夫婦の財産をリストアップ(預貯金・不動産・保険・株)
  2. ✅ 相手の収入を把握(源泉徴収票・給与明細)
  3. ✅ 不貞・DVの証拠を確保(慰謝料請求のため)
  4. ✅ 当面の生活費(3〜6ヶ月分)を別口座に確保
  5. ✅ 自分名義の銀行口座・クレカを作成
  6. ✅ 就職・転職の準備(収入源の確保)
  7. ✅ 住居の確保(実家・賃貸・公営住宅)
  8. ✅ 年金分割の情報通知書を取得

弁護士に相談すべきケース

  • ⚖️ 相手が離婚に応じない
  • ⚖️ 不貞・DVの慰謝料を請求したい
  • ⚖️ 財産分与で揉めている(隠し財産の疑い)
  • ⚖️ 親権で争いがある
  • ⚖️ 養育費の取り決めが守られない

弁護士費用を抑える方法
✅ 法テラス:収入が一定以下なら無料相談+費用立替
✅ 自治体の無料法律相談:月数回開催
✅ 初回相談無料の弁護士を活用
✅ オンライン法律相談サービスで気軽に相談

離婚後の生活設計

シングルマザーになる場合

  • 💰 児童扶養手当+児童手当+養育費=月の固定収入
  • 💰 ひとり親控除で税負担軽減
  • 💰 高等職業訓練促進給付金で資格取得&収入アップ

家計の立て直し

  • 📱 固定費を格安SIM・新電力で削減
  • 📊 新NISAで少額から資産形成
  • 🏠 公営住宅・家賃補助の活用

よくある質問Q&A

Q. 専業主婦でも財産分与もらえる?

A. もらえます。家事・育児の貢献が評価され、収入の有無に関わらず原則1/2。退職金も婚姻期間分は対象。

Q. 養育費を払ってもらえなくなったら?

A. 公正証書か調停調書があれば強制執行(給与・口座差し押さえ)が可能。2026年4月からは、それがなくても取り決めの書面があれば子1人月8万円までは差し押さえを申し立てられます。取り決めがない場合も、子1人月2万円の法定養育費を請求できます(2026年4月以降の離婚)。

Q. 年金分割はいつまでに?

A. 2026年4月1日以降の離婚なら5年以内(それより前の離婚は2年以内)。期限を過ぎると請求できないので、離婚と同時に手続きするのが鉄則。

Q. 慰謝料の相場は?

A. 不貞100〜300万円、DV50〜300万円。性格の不一致など双方に非がない場合は原則発生しない。証拠が9割。

Q. 別居中の生活費はもらえる?

A. 婚姻費用として請求可能。離婚成立前なら収入の多い側に生活費を請求できる。別居開始時に調停申立てを。

🔍 不貞の証拠は専門家に相談

慰謝料請求には確実な証拠が必須。探偵・興信所の無料相談で証拠確保の方法を確認できます。

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まとめ:離婚のお金は「知識と準備」で人生が変わる

✅ 財産分与は専業主婦でも原則1/2
✅ 慰謝料は不貞・DVで50〜300万円(証拠必須)
✅ 養育費は算定表で月4〜8万円が相場
✅ 年金分割は2026年4月以降の離婚なら5年以内に手続き
✅ 婚姻費用で別居中の生活費を請求できる
✅ 取り決めは必ず公正証書で
✅ 法テラスで弁護士費用を抑えられる
✅ 離婚後はひとり親控除・各種手当をフル活用

離婚は精神的にも経済的にも大変ですが、受け取れるお金を正しく知れば生活の見通しが立ちます。証拠の確保・公正証書・年金分割の期限を押さえて、新しい人生のスタートを切りましょう。

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この記事で確認した公式ページ(2026年10月)

・法務省「民法等の一部を改正する法律(父母の離婚後等の子の養育に関する見直し)について」(2026年4月1日施行)・「養育費に関する法務省令の概要」
・日本年金機構「離婚時の年金分割の請求期限が改正されました」
・裁判所「平成30年度司法研究(養育費、婚姻費用の算定に関する実証的研究)」(算定表)
・こども家庭庁「児童扶養手当」(令和8年4月分からの手当額・所得制限限度額)

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