【もらう4つ・備える3つ】離婚のお金完全ガイド2026|財産分与・慰謝料・養育費・年金分割を網羅
「離婚したいけど、お金が心配で踏み切れない…」
離婚にはお金が「もらえるもの」と「かかるもの」があります。財産分与・慰謝料・養育費・年金分割を正しく知れば、生活の見通しが立ちます。本記事は2026年最新版・離婚のお金を完全解説します。
3秒結論
✅ 財産分与:婚姻中に築いた財産を原則half&half
✅ 慰謝料:不貞・DVなら50〜300万円
✅ 養育費:算定表で月4〜8万円が相場
✅ 年金分割:婚姻期間の厚生年金を最大half
✅ 婚姻費用:別居中の生活費を請求できる
✅ 取り決めは必ず「公正証書」で
結論:離婚のお金は「もらう4つ・備える3つ」
離婚で受け取れるお金は①財産分与②慰謝料③養育費④年金分割の4つ。同時に①当面の生活費②引越し費用③弁護士費用の備えも必要です。
離婚で受け取れるお金 4つ
| 種類 | 内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 財産分与 | 婚姻中に築いた財産を分ける | 財産の1/2 |
| 慰謝料 | 不貞・DV等の精神的苦痛への賠償 | 50〜300万円 |
| 養育費 | 子の養育費(子が成人まで) | 月4〜8万円 |
| 年金分割 | 婚姻期間の厚生年金を分割 | 最大1/2 |
① 財産分与:原則「half & half」
婚姻中に夫婦が協力して築いた財産は名義に関わらず1/2ずつ分けるのが原則です。
財産分与の対象
| 対象になる財産 | 対象にならない財産 |
|---|---|
| 預貯金(婚姻中の貯蓄) | 独身時代の貯金 |
| 不動産(持ち家) | 親からの相続・贈与 |
| 自動車 | 独身時代から持っていた財産 |
| 退職金(婚姻期間分) | 個人的な慰謝料 |
| 有価証券・投資信託 | 婚姻前から持っていた株 |
| 保険の解約返戻金 | – |
専業主婦でも1/2もらえる
「収入がなかったから財産分与は少ない」は誤り。
家事・育児という貢献が評価され、専業主婦でも原則1/2。
退職金も婚姻期間に応じて分与対象になる。
住宅ローン残債がある場合
持ち家にローンが残っている場合は要注意。
- 🏠 売却して残債清算:オーバーローン(残債>売却額)なら差額を分担
- 🏠 どちらかが住み続ける:ローン名義・連帯保証の整理が必須
- 🏠 アンダーローン(売却額>残債):余剰を財産分与
② 慰謝料:不貞・DVが原因の場合
| 離婚原因 | 慰謝料相場 |
|---|---|
| 不貞行為(浮気・不倫) | 100〜300万円 |
| DV・モラハラ | 50〜300万円 |
| 悪意の遺棄(生活費を入れない等) | 50〜200万円 |
| 性格の不一致(双方に非なし) | 原則発生しない |
⚠️ 慰謝料は「証拠」が9割
不貞・DVの慰謝料を取るには証拠が必須。
✅ 不貞:LINE・写真・興信所の調査報告書
✅ DV:診断書・録音・写真・日記
→ 証拠なしでは認められないので、別居前に確保
③ 養育費:算定表で決まる
養育費は裁判所の「算定表」で、支払う側ともらう側の年収・子の人数年齢で決まります。
| 支払う側年収 | もらう側年収 | 子1人(0〜14歳) | 子2人 |
|---|---|---|---|
| 400万円 | 100万円 | 月4〜6万円 | 月6〜8万円 |
| 500万円 | 100万円 | 月4〜6万円 | 月8〜10万円 |
| 600万円 | 100万円 | 月6〜8万円 | 月10〜12万円 |
| 800万円 | 100万円 | 月8〜10万円 | 月12〜16万円 |
※2019年改定の算定表に基づく目安。実際は個別事情で変動。最新は裁判所HPで確認を。
④ 年金分割:見落としがちな重要権利
婚姻期間中の厚生年金(の報酬比例部分)を分割できる制度。専業主婦でも将来の年金が増えます。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 合意分割 | 夫婦の合意で最大1/2まで分割 |
| 3号分割 | 2008年4月以降の専業主婦期間は自動的に1/2 |
⚠️ 年金分割の期限
年金分割の請求期限は離婚から2年以内。
過ぎると永久に請求できないので、離婚時に必ず手続き。
年金事務所で「年金分割のための情報通知書」を取得して進める。
別居中の生活費「婚姻費用」
離婚成立前の別居期間中も、収入の多い側に生活費(婚姻費用)を請求できます。
| 支払う側年収 | もらう側年収 | 子1人の婚姻費用 |
|---|---|---|
| 500万円 | 0円 | 月10〜12万円 |
| 700万円 | 0円 | 月14〜16万円 |
※婚姻費用は離婚後の養育費より高額。別居開始時に「婚姻費用分担請求調停」を申し立てるのが鉄則。
離婚でかかるお金 3つ
| 費用 | 金額目安 |
|---|---|
| 引越し・新生活費用 | 30〜80万円(敷金礼金・家具家電) |
| 弁護士費用(争いがある場合) | 着手金20〜40万円+成功報酬 |
| 当面の生活費 | 最低3〜6ヶ月分 |
離婚の種類と費用
| 種類 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 協議離婚 | 話し合いで合意(9割がこれ) | 公正証書作成費2〜5万円 |
| 調停離婚 | 家庭裁判所の調停委員が仲介 | 印紙代1,200円+弁護士費用 |
| 裁判離婚 | 裁判所が判決 | 弁護士費用60〜100万円 |
取り決めは必ず「公正証書」で
公正証書のメリット
✅ 養育費の不払い時に強制執行できる
✅ 給与・口座の差し押さえが可能
✅ 口約束より圧倒的に守られやすい
✅ 作成費用は2〜5万円(自治体補助あり)
→ 養育費の取り決めは絶対に公正証書で
離婚後の税金・手当の変化
| 項目 | 変化 |
|---|---|
| ひとり親控除 | 所得税35万・住民税30万円控除が使える |
| 児童扶養手当 | 子1人月最大46,690円 |
| 健康保険 | 扶養から外れたら国保 ・ 勤務先社保へ |
| 医療費助成 | ひとり親家庭等医療費助成が使える |
財産分与・慰謝料に税金はかかる?
税金の扱い
✅ 財産分与:原則非課税(過大な分与は贈与税の可能性)
✅ 慰謝料:非課税
✅ 養育費:非課税
⚠️ 不動産を渡す側:譲渡所得税がかかる場合あり
⚠️ 受け取る側:不動産取得後の固定資産税は負担
離婚前にやるべきお金の準備チェックリスト
- ✅ 夫婦の財産をリストアップ(預貯金・不動産・保険・株)
- ✅ 相手の収入を把握(源泉徴収票・給与明細)
- ✅ 不貞・DVの証拠を確保(慰謝料請求のため)
- ✅ 当面の生活費(3〜6ヶ月分)を別口座に確保
- ✅ 自分名義の銀行口座・クレカを作成
- ✅ 就職・転職の準備(収入源の確保)
- ✅ 住居の確保(実家・賃貸・公営住宅)
- ✅ 年金分割の情報通知書を取得
弁護士に相談すべきケース
- ⚖️ 相手が離婚に応じない
- ⚖️ 不貞・DVの慰謝料を請求したい
- ⚖️ 財産分与で揉めている(隠し財産の疑い)
- ⚖️ 親権で争いがある
- ⚖️ 養育費の取り決めが守られない
弁護士費用を抑える方法
✅ 法テラス:収入が一定以下なら無料相談+費用立替
✅ 自治体の無料法律相談:月数回開催
✅ 初回相談無料の弁護士を活用
✅ オンライン法律相談サービスで気軽に相談
離婚後の生活設計
シングルマザーになる場合
- 💰 児童扶養手当+児童手当+養育費=月の固定収入
- 💰 ひとり親控除で税負担軽減
- 💰 高等職業訓練促進給付金で資格取得&収入アップ
家計の立て直し
- 📱 固定費を格安SIM・新電力で削減
- 📊 新NISAで少額から資産形成
- 🏠 公営住宅・家賃補助の活用
よくある質問Q&A
Q. 専業主婦でも財産分与もらえる?
A. もらえます。家事・育児の貢献が評価され、収入の有無に関わらず原則1/2。退職金も婚姻期間分は対象。
Q. 養育費を払ってもらえなくなったら?
A. 公正証書か調停調書があれば強制執行(給与・口座差し押さえ)が可能。だから取り決めは必ず公正証書で。
Q. 年金分割はいつまでに?
A. 離婚から2年以内。過ぎると永久に請求不可。離婚と同時に手続きするのが鉄則。
Q. 慰謝料の相場は?
A. 不貞100〜300万円、DV50〜300万円。性格の不一致など双方に非がない場合は原則発生しない。証拠が9割。
Q. 別居中の生活費はもらえる?
A. 婚姻費用として請求可能。離婚成立前なら収入の多い側に生活費を請求できる。別居開始時に調停申立てを。
まとめ:離婚のお金は「知識と準備」で人生が変わる
✅ 財産分与は専業主婦でも原則1/2
✅ 慰謝料は不貞・DVで50〜300万円(証拠必須)
✅ 養育費は算定表で月4〜8万円が相場
✅ 年金分割は離婚から2年以内に手続き
✅ 婚姻費用で別居中の生活費を請求できる
✅ 取り決めは必ず公正証書で
✅ 法テラスで弁護士費用を抑えられる
✅ 離婚後はひとり親控除・各種手当をフル活用
離婚は精神的にも経済的にも大変ですが、受け取れるお金を正しく知れば生活の見通しが立ちます。証拠の確保・公正証書・年金分割の期限を押さえて、新しい人生のスタートを切りましょう。
