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節約・固定費

冷房と除湿どっちが電気代が安い?【2026年】答えは「除湿の種類」で変わる

osiri-buruu

「除湿(ドライ)のほうが安いって聞いたけど本当?」
実はこれ、半分ホントで半分ウソ。除湿には2種類あって、片方は安く、もう片方は冷房より高いんです。絵で3分で理解できます。

3秒結論
✅ 電気代は 弱冷房除湿 ≦ 冷房 < 再熱除湿
✅ 「再熱除湿」は冷房の約1.4倍(東京電力エナジーパートナーの試算)
✅ 暑い日は冷房+風量「自動」(室温28℃が目安。設定温度ではない)
✅ 梅雨のジメジメには弱冷房除湿(1時間 約5.3円の試算)

除湿には2種類ある(ここがワナ)

冷房・弱冷房除湿・再熱除湿の1時間の電気代。東京電力エナジーパートナーの試算で、弱冷房除湿 約5.3円、冷房 約12.4円、再熱除湿 約16.8円
▲ 同じ「ドライ」ボタンでも中身が違う(金額は東京電力エナジーパートナーの試算)

弱冷房除湿は「弱い冷房で湿気を取る」方式で、実は冷房より安いことが多い省エネ型。一方再熱除湿は、冷やして湿気を取った空気をもう一度温め直してから部屋に戻すため、そのぶん電気代が上がります(部屋が寒くならないのがメリット)。

うちのエアコンはどっち?見分け方

  • 📖 取扱説明書 or メーカーサイトで「除湿方式」を確認するのが確実
  • 🎛 リモコンにメーカー独自の名前の除湿がある→再熱除湿や、組み合わせた方式のことがある(取扱説明書で確認)
  • 🌡 除湿中に部屋が寒くなる→弱冷房除湿/寒くならない→再熱除湿
  • ❓ わからなければ、ふだんは冷房でOK(部屋が28℃くらいになる設定に。迷って損しない選択)

使い分けの正解

冷房と除湿の使い分け。暑い日は冷房と風量自動、梅雨は弱冷房除湿、肌寒い日は再熱除湿(電気代は高め)、熱帯夜は朝までつけっぱなしも
▲ 目的が「温度」なら冷房、「湿気」なら弱冷房除湿

どのモードでも効く節約ワザ

冷房と暖房の風の使い方。冷房は風量自動・風向き水平・扇風機はエアコンの風を背にして遠くへ。暖房は風向き下向き・サーキュレーターで空気を混ぜる
▲ 風量は「自動」、冷房の風向きは「水平」(ダイキン)

くわしくはエアコンの電気代節約術・夏の電気代まとめをどうぞ。

1時間あたりの電気代の目安

運転モード 1時間の目安 1日8時間×30日
弱冷房除湿約5.3円約1,270円
冷房約12.4円約2,980円
再熱除湿約16.8円約4,030円

出典:東京電力エナジーパートナー「エアコン除湿の電気代を解説!」の試算。東京電力が2002年に行った試験(室内・室外とも24℃、湿度80%)の消費電力を、今の機種(冷房能力2.8kW)に合わせて計算し直し、31円/kWhを掛けた目安です。1日8時間×30日は当サイトの計算。機種・室温・湿度で大きく変わります。

シーン別の使い分け早見表

シーン おすすめ
真夏の日中(暑い)冷房+風量「自動」(室温28℃が目安)
梅雨のジメジメ弱冷房除湿
部屋干し除湿+サーキュレーター
肌寒い日の湿気取り再熱除湿(電気代は高め)
熱帯夜(寝るとき)冷房+風量「自動」。蒸し暑い夜は朝までつけっぱなしも(ダイキンの実験で、3時間で切るより室内の暑さ指数が上がりにくかった)

やりがちな3つの勘違い

❌ 勘違い①「除湿はいつでも冷房より安い」

安いのは弱冷房除湿だけ。再熱除湿は冷やした空気を温め直すため、東京電力エナジーパートナーの試算では冷房の約1.4倍(1時間 約16.8円と約12.4円)です。まず自分のエアコンの方式を確認しましょう。

❌ 勘違い②「暑いときは設定温度を下げるのがいちばん」

設定温度を下げると、エアコンは部屋から多くの熱を運ぼうとして強く動き、そのぶん電気を使います。ダイキンの実験(2023年夏)では、暑いときに設定を1℃下げると1.13kWh、風量を「強」にすると0.52kWhで、約半分でした(ダイキン)。部屋が28℃くらいになる設定+風量「自動」が基本です(28℃は環境省がすすめる「室温」の目安で、設定温度ではありません)。

❌ 勘違い③「弱運転にすれば節約になる」

微風固定は部屋が冷えるまで時間がかかり、かえって消費電力が増えることがあります。ダイキンの実験では、風量「自動」のほうが「弱」より消費電力量が約3割少なかったです(ダイキン)。

部屋干しには除湿が正解

梅雨や夏の部屋干しは、洗濯物が乾かず生乾き臭の原因になります。ここで活躍するのが除湿モードです。

  • 🌀 除湿+サーキュレーター(扇風機)で、洗濯物に風を当てる
  • 🚪 部屋のドアを閉めて除湿する(湿気がほかの部屋とまじらない)
  • 👕 洗濯物の間をあけて干し、風が通るようにする
  • 💰 電気代は「消費電力(kW)×時間×31円」。東京電力エナジーパートナーの試算の弱冷房除湿(0.172kW)なら、3時間で約16円(当サイトの計算)。扇風機の分が少し加わります

冬は逆:加湿すると暖房費が下がる

夏は「湿気を取る」話でしたが、冬は逆で、湿度を上げると同じ設定温度でも暖かく感じます。

人が感じる暖かさ(体感温度)は、気温だけでなく湿度でも変わります。ダイキンによると、暖房のときは設定温度を低めにしていても、湿度を上げると設定温度が高めのときと同じ暖かさを感じられます。人にも住まいにもちょうどいい湿度は40〜60%とされています(ダイキン)。

やり方効果
暖房の設定を21℃→20℃に年約1,650円の節約(資源エネルギー庁の目安・2.2kWのエアコン・1日9時間)
加湿して湿度40〜60%を目安に設定温度を控えめにしても暖かく感じやすい(ダイキン)
両方あわせて我慢せずに暖房費を減らしやすい

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(エアコン)」・ダイキン「エアコンの電気代を節約する方法」

加湿器がなくてもできます。洗濯物を部屋干しする・お湯を張った洗面器を置く・入浴後に浴室のドアを開ける——これだけで湿度は上がります。

夏に部屋干しで除湿を使っていた人は、冬は同じ部屋干しが加湿にもなるということです。同じ行動が、季節で逆の意味を持ちます。

⚠️ ただし湿度が高すぎるとカビや結露の原因になります(ダイキン)。上げればいいわけではないので、40〜60%を目安に。安い湿度計を1つ置いておくと、感覚に頼らずに済みます。

暖房そのものの節約はエアコンの電気代を節約する方法にまとめています。

結局、1ヶ月でいくら違うのか

1時間あたりの差は数円です。でも毎日つけるものなので、1ヶ月では差が出ます。上の「1時間の目安」(東京電力エナジーパートナーの試算)で、1日8時間・30日使った場合を計算しました。

比べ方1時間の差1ヶ月(8時間×30日)の差
再熱除湿と冷房約4.4円高い約1,060円高い
弱冷房除湿と冷房約7.1円安い約1,700円安い

※ 当サイトの計算。試算の条件(室内・室外とも24℃、湿度80%)は梅雨どきに近く、真夏の暑い日は冷房の電気代がもっと大きくなります。

注目してほしいのは再熱除湿です。「除湿のほうが省エネそう」というイメージで、湿気を取りたいだけの日に再熱除湿を使い続けると、冷房より1ヶ月で約1,060円高くなります(この試算の場合)。部屋を冷やしたくない肌寒い日以外は、弱冷房除湿か冷房を選びましょう。

説明書がない・調べても分からないときは

「うちのエアコンがどっちの除湿か分からない」——これが一番多いつまずきです。型番で調べるのが確実ですが、それができないときの見分け方を3つ挙げます。

  • ①除湿にしたとき、部屋が寒くなるか。寒くなるなら弱冷房除湿。温度が下がらず湿度だけ落ちるなら再熱除湿です。これが一番かんたんな判別法です
  • ②リモコンの除湿に、メーカー独自の名前がついているか。独自の名前がついているものは、再熱除湿や、両方を組み合わせた方式のことがあります。型番で取扱説明書を確認しましょう
  • ③機種のグレードで見当をつける。東京電力エナジーパートナーによると、弱冷房除湿は一般的なモデルに、再熱除湿は上位(ハイエンド)モデルに多く搭載されています

💡 分からないままでも困らない方法
判別できないなら、基本は冷房を使って、設定温度を上げるのが安全です。再熱除湿だった場合の「高いほうを選び続ける」事故を避けられます。

除湿を使うのは部屋干しのときと、梅雨のじめじめして寒い日だけに絞れば十分です。

よくある質問(Q&A)

Q. 結局、迷ったらどっちを押せばいい?

A. 迷ったら冷房にして、部屋が28℃くらいになるよう設定温度を合わせ、風量は「自動」に。再熱除湿を知らずに使い続けて電気代が高くなる、ということを避けられます。

Q. 除湿と冷房、部屋の湿度への効果は違う?

A. どちらも湿度は下がりますが、除湿モードのほうが湿度優先で動きます。洗濯物の部屋干しには除湿(または送風併用)が向いています。

Q. 再熱除湿は使っちゃダメ?

A. ダメではありません。肌寒い日や梅雨寒の日に、部屋の温度をあまり下げずに湿気を取れるモードです。冷房や弱冷房除湿より電気代が高めなことだけ知って、使い分けましょう。

まとめ

「除湿=安い」は思い込みで、正解は弱冷房除湿≦冷房<再熱除湿。東京電力エナジーパートナーの試算では、1時間あたり約5.3円・約12.4円・約16.8円です。自分のエアコンの方式を一度確認しておくだけで、夏の電気代のムダが防げます。

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