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節約・固定費

エアコンの電気代を節約する方法【2026年】設定温度・風量・つけっぱなしを実験データで

osiri-buruu

「夏も冬もエアコン代が高すぎる…」
エアコンの電気代は、設定温度・風量と風向き・フィルター掃除で変わります。資源エネルギー庁の目安では、冷房の設定を27℃→28℃にすると年約940円、暖房を21℃→20℃にすると年約1,650円の節約。この記事では、国の目安とメーカー(ダイキン)の実験結果をもとに、夏も冬も使える節約のコツと、「つけっぱなし」の正解をまとめます。

3秒結論
✅ 室温の目安は夏28℃・冬20℃(環境省)。設定温度とは違う
✅ 冷房27→28℃で年約940円、暖房21→20℃で年約1,650円(資源エネルギー庁)
✅ 風量は「自動」:ダイキンの実験で「弱」より消費電力量が約3割少なかった
✅ つけっぱなしは、夏の日中35分・夜18分までの外出なら安かった(ダイキンの実験)
✅ フィルター掃除(月1〜2回)で年約990円(資源エネルギー庁)

エアコンのつけっぱなしとこまめに切る、どちらが安いか。ダイキンの実験では、夏の日中は35分・夜は18分までの外出ならつけっぱなしが安く、冬は30分おきに切るよりつけっぱなしが安かった。長い外出や寝ている間は切るほうが安い
▲ ダイキンの実験(夏2016年・冬2017年)より。条件で結果は変わります

結論:エアコン節約は「設定温度・風・手入れ」の3点

エアコンの電気代は、①設定温度 ②風量と風向き ③フィルターと室外機の手入れで変わります。どれもお金をかけずに今日からできるので、この3点から見直しましょう。

エアコンの電気代はいくら?計算のしかた

エアコンの電気代は、機種や部屋の広さ、外の気温で大きく変わります。自分のエアコンの数字で計算するのが確実です。

知りたいこと 計算の式 例
1時間あたり消費電力(kW)× 31円消費電力0.5kWなら 15.5円
1年間期間消費電力量(kWh)× 31円790kWhなら 24,490円

出典:ダイキン「エアコンの電気代を節約する方法」の計算例。31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価です。エアコンは部屋の状況に合わせて力を変えるので、例の機種では1時間あたり約3.3〜28.5円の間で変わります。「消費電力」「期間消費電力量」は、カタログや本体のシール、取扱説明書で確認できます。

冬の暖房のほうが電気を使いやすい
夏は外気35℃・設定27℃で差が8℃、冬は外気7℃・設定20℃で差が13℃。外の気温と設定温度の差が大きい冬のほうが、エアコンの消費電力量は大きくなります(ダイキン)。

① 設定温度を見直す(室温は夏28℃・冬20℃が目安)

環境省がすすめているのは、室温で夏28℃・冬20℃という目安です。エアコンの設定温度のことではありません。環境省のページで紹介されている調査では、28℃が「室温」の目安だと正しく知っていた人は32.3%だけでした。室温計を置いて、部屋が28℃・20℃になるように設定温度を合わせます。資源エネルギー庁の目安(2.2kWのエアコン・1日9時間)は次のとおりです。

やること 条件 年間の節約
冷房の設定を27℃→28℃に外気温31℃のとき約940円(30.24kWh)
暖房の設定を21℃→20℃に外気温6℃のとき約1,650円(53.08kWh)
冷房を1日1時間短く設定28℃約580円(18.78kWh)
暖房を1日1時間短く設定20℃約1,260円(40.73kWh)

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(エアコン)」。冷房と暖房の両方で1℃見直すと、合わせて年約2,590円です(当サイトの合計)。

「設定温度=室温」ではない
設定温度は目標の値です。暑いときは、設定温度を下げる前に風量を「強」に。ダイキンの実験では、真夏の日中(13〜15時)に設定を1℃下げると1.13kWh、風量を「強」にすると0.52kWhで、約半分でした(ダイキン)。
冬は加湿して湿度40〜60%を目安に保つと、同じ設定温度でも暖かく感じます(ダイキン)。

② 風量は「自動」、風向きは冷房「水平」・暖房「下向き」

「弱風のほうが節約になりそう」と思いがちですが、逆です。ダイキンが2023年夏に行った実験(横浜・約20畳のリビング)の結果は次のとおりです。

比べたこと 結果(消費電力量)
風量「弱」と「自動」(8〜19時)弱 3.85kWh/自動 2.79kWh(約3割少ない)
風向き「ななめ下」と「水平」(8〜19時)ななめ下 3.76kWh/水平 2.77kWh(約3割少ない)
暑いとき「設定を1℃下げる」と「風量を強に」(13〜15時)1℃下げる 1.13kWh/風量強 0.52kWh(約半分)
室外機に濡れタオル「あり」と「なし」(8〜19時)あり 3.87kWh/なし 2.77kWh(約3割少ない)

出典:ダイキン「エアコン冷房で誤解の多い4つの節電術を検証せよ!」。実験は日ごとに天気や設定温度(その日の予想最高気温−8℃)が違うので、1つの目安として見てください。

冷たい空気は床に、暖かい空気は天井にたまります。冷房は風向きを水平にすると冷気が上から下りてきて、部屋全体が冷えます。暖房は風向きを下向きにして、床から暖めます(ダイキン)。

⚠️ 除湿の落とし穴
除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。再熱除湿は、冷やした空気を温め直してから部屋に戻すので、冷房や弱冷房除湿より電気代が少し高くなります(ダイキン)。
→ 自分のエアコンの除湿の方式を、取扱説明書で確認しましょう。くわしくは冷房と除湿どっちが電気代が安い?に。

③ 「つけっぱなし vs こまめに切る」の正解

結論:短い外出ならつけっぱなし、長い外出や寝るときは切るほうが安くなりやすいです。エアコンは、運転を始めた直後(部屋の温度と設定温度の差が大きいとき)にいちばん電気を使うためです。ダイキンの実験の結果は次のとおりです。

実験 結果
夏の冷房(2016年8月・大阪・約14畳・26℃)日中(9〜18時)は35分まで、夜(18〜23時)は18分までの外出なら、つけっぱなしのほうが安い
夏・1日の生活を想定外出の長さを考えずにつけっぱなしにすると、こまめに切るより1日35.1円高かった(27円/kWhで計算)
冬の暖房(2017年12月・京都・約14畳・24℃)30分おきに切るより、つけっぱなしのほうがどの時間帯も安い
冬・1日の生活を想定長い外出や寝ている間は切るほうが安く、1日では約30円の差

出典:ダイキン「夏のエアコンつけっぱなし検証」・「冬のエアコンつけっぱなし検証」。建物の断熱や天気で結果は変わります。

部屋にいる間は、スイッチで温度調節しない
エアコンは、設定温度を保っているときより、運転を始めた直後に多くの電気を使います。部屋にいるのに「暖まったら切る、寒くなったらつける」をくり返すと、かえって電気を使うことがあります(ダイキン)。
→ 部屋にいる間は温度調節をエアコンに任せ、長く出かけるときは切りましょう。夏の夜は熱中症にも気をつけて、暑いときは無理に切らないでください。

④ フィルター掃除(国の目安で年約990円)

フィルターが目詰まりすると、吸い込む空気が減って冷やす力・暖める力が落ち、そのぶん電気を使います。

フィルター掃除のポイント
✅ 資源エネルギー庁の目安:月に1〜2回掃除すると、目詰まりしたままの場合より年約990円の節約(2.2kWのエアコン・31.95kWh)
✅ ダイキンは2週間に1度を目安に、水洗いか掃除機でほこりを取ることをすすめています。汚れがひどいときは中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、日陰でよく乾かす
✅ 1年間掃除しない場合との差を約25%とする、メーカーの試算もあります(ダイキン調べ・1年後のほこりの量2gの条件)
✅ エアコン内部のクリーニングを頼むときは、知識のある事業者に。資源エネルギー庁は、悪質な事業者によるトラブルにも注意を呼びかけています

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(エアコン)」・ダイキン「エアコンの電気代を節約する方法」

⑤ サーキュレーター・扇風機の併用

冷気は床に、暖気は天井にたまりやすく、この温度ムラがあると、エアコンが「まだ設定温度になっていない」と判断して必要以上に運転することがあります(ダイキン)。

季節 使い方
夏(冷房)風向きは水平に。扇風機はエアコンの風を背にして、冷たい風を遠くへ送る
冬(暖房)風向きは下向きに。サーキュレーターで、天井の暖かい空気と足元の冷たい空気をかき混ぜる

扇風機・サーキュレーターの電気代も消費電力(kW)×31円で計算できます。たとえば消費電力20Wなら、0.02kW×31円=1時間約0.6円です(当サイトの計算例)。

⑥ 室外機のまわりを整える

  • 🌬 吹き出し口のまわりに物を置かない・カバーで覆わない(冷暖房の効率が下がる)
  • ☀️ 夏はできるだけ日陰に。日よけを作るなら室外機から1mほど離し、吹き出し口をふさがない
  • 🧺 室外機の上に濡れタオルを載せない:ダイキンの実験では、タオルが吸込口や吹出口をふさいで消費電力量が約3割増えた(1か月で約1,020円の差)
  • 🍂 落ち葉や雪で吹き出し口がふさがれていないか、ときどき確認する

出典:資源エネルギー庁「夏季の省エネメニュー(家庭)」(室外機カバーの注意)・「無理のない省エネ節約(エアコン)」・ダイキン・ダイキンの実験

⑦ 窓まわりで熱の出入りを防ぐ

対策 効果
レースのカーテン・すだれ夏の日差しをカット。外出時は昼間でもカーテンを閉めると効果的
厚手のカーテン冬の暖気を逃がしにくい。床まで届く長いカーテンのほうが効果的
窓の断熱シート窓からの熱の出入りを減らす
ドア・窓の開け閉めを少なく冷気・暖気が逃げにくい

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(エアコン)」。日本建材・住宅設備産業協会の試算(2025年12月・戸建て住宅)でも、壁・屋根・床・窓のうち、熱の出入りがいちばん多いのは窓などの開口部でした。

💡 電気の比較ならエネチェンジ

エアコンの使い方を見直したら、電力会社のプランも確認。郵便番号と使用量を入れると、地域のプランを比べられます。

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夏のエアコン節約 まとめ術

  1. 室温28℃を目安に(設定温度ではない)
  2. 風量は「自動」、風向きは「水平」
  3. 暑いときは、設定を下げる前に風量「強」や扇風機
  4. レースのカーテン・すだれで日差しをカット
  5. 室外機の吹き出し口をふさがない・濡れタオルは載せない
  6. フィルター掃除は2週間〜月に1回

冬のエアコン節約 まとめ術

  1. 室温20℃を目安に+重ね着
  2. 風向きは下向き、サーキュレーターで空気をかき混ぜる
  3. 加湿して湿度40〜60%を目安に(ダイキン)
  4. 厚手で床まで届くカーテン
  5. 室外機の前に物を置かない
  6. こたつ・電気カーペットは設定を「中」に:電気カーペット(3畳)の「強→中」で年約5,770円、こたつの「強→中」で年約1,520円(資源エネルギー庁)

エアコンの買い替えは「期間消費電力量の差×31円」で計算

資源エネルギー庁によると、今の省エネタイプのエアコンは10年前と比べて約13%の省エネです(機器の買換で省エネ節約)。買い替えで下がる電気代は、次の式で目安が出せます。

買い替えで下がる電気代の計算
✅ (今のエアコンの期間消費電力量 − 新しいエアコンの期間消費電力量)× 31円 = 1年で下がる電気代の目安
✅ 例:年790kWhのエアコンが13%省エネになると、790×0.13≒103kWh、×31円で年約3,180円(当サイトの計算例)
✅ 本体と工事で10万円なら、10万円÷約3,180円=約31年で元が取れる計算(当サイトの計算例)
✅ 期間消費電力量は、カタログ・本体のシール・資源エネルギー庁の「省エネ型製品情報サイト」で確認。古い機種は測り方(JISの版)が今と違うことがあるので目安として
→ 電気代だけで元を取るのは難しいことが多いので、故障や修理代と合わせて判断を。延長保証の考え方は家電の延長保証はいらない?に

契約の見直しで「使い方そのまま」で節約

エアコンの使い方を見直したら、電力会社やプランも確かめましょう。どの会社が安いかは住んでいる地域と使用量で変わるので、検針票の使用量(kWh)で試算してから決めます。比べ方は電気・ガス会社の乗り換え・比較にまとめています。

契約を見直すときに確かめること
✅ 月の使用量(kWh):エアコンを多く使う夏と冬の月も含めて
✅ 燃料費調整額の上限:上限が義務づけられているのは大手電力の規制料金(従量電灯など)だけ(資源エネルギー庁)
✅ 時間帯別のプラン:昼の単価が高いプランは、在宅中にエアコンを長く使う人は注意
✅ 解約金・契約期間、セット割の条件

やってはいけないエアコンの使い方

  1. 弱風固定で節約しようとする:ダイキンの実験では、「自動」のほうが消費電力量が約3割少なかった
  2. 部屋にいるのにスイッチの入り切りで温度調節:運転を始めるたびに多くの電気を使う
  3. フィルターを掃除しない:月1〜2回の掃除で年約990円の差(国の目安)
  4. 再熱除湿を冷房代わりに使う:冷房より電気代が少し高い
  5. 室外機をカバーで覆う・濡れタオルを載せる:吹き出し口がふさがると効率が落ちる

よくある質問Q&A

Q. エアコンと扇風機、どっちが安い?

A. 扇風機の電気代は消費電力(kW)×31円で、たとえば20Wなら1時間約0.6円です(当サイトの計算例)。ただし扇風機は室温を下げないので、暑い日はエアコンと一緒に使いましょう。

Q. 冷房と除湿、どっちが安い?

A. 除湿には2種類あります。弱冷房除湿は冷房と同じくらい省エネで、再熱除湿は冷やした空気を温め直すので、冷房より少し高くなります(ダイキン)。自分のエアコンの方式は取扱説明書で確認を。

Q. つけっぱなしは本当に安い?

A. ダイキンの夏の実験では、日中は35分まで、夜は18分までの外出ならつけっぱなしのほうが安く、冬の実験では30分おきに切るよりつけっぱなしのほうが安くなりました。長い外出や寝るときは、切るほうが安くなりやすいです。

Q. 暖房と冷房、電気代が高いのは?

A. 一般に暖房のほうが電気を使います。外の気温と設定温度の差が、夏(35℃と27℃で8℃)より冬(7℃と20℃で13℃)のほうが大きいためです(ダイキン)。

Q. フィルター自動掃除機能があれば手入れ不要?

A. 自動掃除の機能があっても、ダストボックスのごみ捨てなどの手入れが必要な機種が多いので、取扱説明書で確認しましょう。内部のクリーニングを頼むときは、知識のある事業者を選んでください(資源エネルギー庁も、悪質な事業者によるトラブルに注意を呼びかけています)。

まとめ:エアコン節約は「設定温度・風・手入れ」から

✅ 室温の目安は夏28℃・冬20℃(設定温度ではない)
✅ 冷房27→28℃で年約940円、暖房21→20℃で年約1,650円(国の目安)
✅ 風量は「自動」、冷房の風向きは「水平」、暖房は「下向き」
✅ 外出が短ければつけっぱなし、長い外出や寝るときは切る
✅ フィルター掃除(月1〜2回)で年約990円
✅ 室外機はふさがない・濡れタオルを載せない
✅ 買い替えは「期間消費電力量の差×31円」で計算
✅ 契約の見直しは検針票の使用量で試算してから

エアコンは「我慢して消す」より「上手に使う」が基本です。お金をかけずにできる設定・風・手入れから始め、最後に契約も確かめれば、ムダなく電気代を下げられます。

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冷房と暖房の風の使い方。冷房は風量自動・風向き水平・扇風機はエアコンの風を背にして遠くへ。暖房は風量自動・風向き下向き・サーキュレーターで天井の暖気と足元の冷気を混ぜる
▲ 冷気は床に、暖気は天井にたまりやすい(ダイキン)

この記事で確認した公式ページ(2026年10月)

・環境省「「クールビズ28℃」の真実」・「ウォームビズとは」
・全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 Q7(電力料金の目安単価31円/kWh)」
・資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(エアコン・こたつ・電気カーペット)」・「機器の買換で省エネ節約」・「令和8年度 夏季の省エネルギーの取組について」(夏季の省エネメニュー・家庭)・「省エネ型製品情報サイト」・「料金の仕組みと料金メニュー例のご紹介」(燃料費調整額の上限)
・ダイキン工業「エアコンの電気代を節約する方法」・「夏のエアコンつけっぱなし検証」・「冬のエアコンつけっぱなし検証」・「エアコン冷房で誤解の多い4つの節電術を検証せよ!」
・日本建材・住宅設備産業協会「住宅各部位における熱の出入り割合」(2025年12月)

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