節約・固定費

冬の暖房費はどれが安い?【2026年】エアコン・こたつ・電気ストーブを1時間の電気代で比較

晴れた冬の昼間の明るいリビング。クリーム色のふとんのこたつにみかんのかごとマグカップ、壁にロゴのない白いエアコン。冬の暖房費はどれが安い?
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エアコンの設定やつけっぱなしの話は エアコンの電気代を節約する方法、請求が急に増えたときは 電気代が急に高くなった6つの原因 に。この記事は、どの暖房器具を、どの場面で使うと安いかの話です。

冬になると「こたつとエアコン、どっちが安いの?」「電気ストーブは高いの?」と迷います。国の家計調査(2025年・二人以上の世帯)でも、電気代が一番多いのは3月の16,559円で、一番少ない6月(10,709円)の約1.5倍でした。

この記事では、東京電力とパナソニックの公式ページ、資源エネルギー庁の目安で、暖房器具の1時間あたりの費用を比べ、場面ごとの選び方をまとめます。

3秒結論
✅ 1時間の電気代は、電気毛布・こたつ・電気カーペットが数円、電気ストーブ類は強いと30円以上
✅ 部屋全体を暖めるならエアコン。暖まったあとは電気代が下がる
✅ ストーブ類は脱衣所やトイレなどで短時間だけ使う
✅ 2027年1・2月使用分は、国の値引きが1kWhあたり4.5円。申請はいらない

暖房器具の1時間の電気代を比べる

暖房器具の1時間の電気代。電気毛布1.7〜2.3円、こたつ2.5〜5.0円、電気カーペット1畳3.7〜5.1円、エアコン8畳用4.0〜40.0円で標準19.7円、赤外線ストーブ10.2〜35.7円、カーボンヒーター10.9〜27.9円、オイル・パネルヒーター15.5〜37.2円、セラミックファンヒーター19.8〜35.6円、ハロゲンヒーター24.8〜37.2円
▲ 1kWhを31円として計算した目安(東京電力くらひろの表より)
器具消費電力1時間の電気代1日8時間×30日
電気毛布55〜75W1.7〜2.3円約552円
こたつ(石英管ヒーター)80〜160W2.5〜5.0円約1,200円
電気カーペット(1畳)120〜165W3.7〜5.1円約1,224円
エアコン(8畳用)635W(130〜1,290W)19.7円(4.0〜40.0円)約4,728円
赤外線ストーブ330〜1,150W10.2〜35.7円約8,568円
カーボンヒーター350〜900W10.9〜27.9円約6,696円
オイルヒーター・パネルヒーター500〜1,200W15.5〜37.2円約8,928円
セラミックファンヒーター640〜1,150W19.8〜35.6円約8,544円
ハロゲンヒーター800〜1,200W24.8〜37.2円約8,928円

出典:東京電力エナジーパートナー「くらひろ」の表(各メーカーの機種の消費電力をもとに、1kWhを31円として計算)。右の列は当サイトの計算で、エアコンは標準の金額、それ以外は高いほうの金額を、8時間×30日でかけたものです。温度調節で電気が止まる時間があれば、実際はこれより下がります。

差がつく理由は、暖める範囲です。こたつや電気毛布は体のまわりだけを暖めるので、使う電気が少なくすみます(東京電力)。ただし、暖まるのは体のまわりだけなので、部屋の空気は暖まりません。

エアコンは、暖まったあとは電気代が下がる

エアコンの幅が4.0〜40.0円と広いのは、部屋の温度に合わせて力を変えるからです。冷えた部屋を一気に暖めるときは高く、暖まったあとを保つときは低くなります(東京電力)。

パナソニックは、1シーズンの消費電力量をならした目安として、2026年モデルのXシリーズで6畳用1時間約4.6円、8畳用約5.2円としています(パナソニック)。これは1日18時間使う前提でならした数字で、古い機種や寒い地域、断熱の弱い家では上がります。

エアコンが少ない電気で暖められるのは、外の空気の熱を部屋に運ぶ「ヒートポンプ」という仕組みだからです(資源エネルギー庁)。

部屋全体を暖めるなら:エアコンと、石油・ガスを比べる

資源エネルギー庁は、暖房を1日1時間短くしたときに年いくら減るかを出しています。これを暖房期間の169日で割ると、同じ条件で1時間あたりの目安を比べられます(当サイトの計算)。

器具1日1時間短くしたときの節約(年)1時間あたりの目安
エアコン(2.5kW)約1,110円約6.6円
エアコン(4.0kW)約1,790円約10.6円
石油ファンヒーター(灯油+電気)約2,000円約11.8円
ガスファンヒーター(ガス+電気)約2,170円約12.8円

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約 空調」、算出根拠(暖房期間169日、電気31円/kWh、ガス162円/m³、灯油118円/L)。1時間あたりは当サイトの計算で、住宅や機種、地域で変わります。エアコンは東京をモデルにした木造南向きの住宅の想定です。

同じ条件なら、エアコンが一番安い結果です。ただし、灯油の値段で変わります。灯油の118円/Lは過去3年の平均で、東京電力のページが使っている2026年9月の140.8円/Lで計算し直すと、石油ファンヒーターは1時間約14円です。東京電力は、灯油と電気を合わせて1時間約10〜35円を目安にしています。

ガスの162円/m³は都市ガスの平均です。プロパンガスの家は単価が違うので、検針票で確かめてください(プロパンガスはなぜ高い?)。石油やガスは、部屋がすぐ暖まるのが強みです(東京電力)。

場面別:この使い分けがおすすめ

場面おすすめ理由
家族でリビングにいるエアコン部屋全体を暖める中で費用が安い
1人で座っている・在宅ワークこたつ・電気毛布・電気カーペット1時間数円。部屋全体を暖めなくてすむ
ワンルームエアコン+こたつ足元を暖めると、エアコンの設定を下げても過ごしやすい
脱衣所・トイレで少しだけ小型のヒーターを短時間すぐ暖まる。長く使うと高い
寝るとき電気毛布1時間約2円。部屋全体を暖めずにすむ

場面の分け方は、東京電力・パナソニックの説明をもとにした当サイトのおすすめです。

本体が安いヒーターに注意

ハロゲンヒーターは本体3,000円ほどから買えますが、消費電力が800〜1,200Wなら1時間24.8〜37.2円かかります(東京電力)。1,200Wで1日3時間×90日使うと約10,044円、こたつを強で同じ時間使うと約1,350円です(当サイトの計算)。長く使うなら、本体の値段より電気代で差がつきます。

設定を変えると、年いくら変わる?

資源エネルギー庁の目安です。一番大きいのは、電気カーペットの「強」を「中」にすることでした。

器具やること年間の節約
電気カーペット(3畳)設定を「強」→「中」(1日5時間)約5,770円
電気カーペット3畳用→広さに合った2畳用(1日5時間)約2,790円
ガスファンヒーター1日1時間短くする約2,170円
石油ファンヒーター1日1時間短くする約2,000円
エアコン(4.0kW)1日1時間短くする約1,790円
こたつ設定を「強」→「中」(1日5時間)約1,520円
エアコン(4.0kW)設定温度を1℃下げる約1,400円
ガスファンヒーター設定を21℃→20℃(1日9時間)約1,320円
石油ファンヒーター設定を21℃→20℃(1日9時間)約1,210円
エアコン(2.5kW)1日1時間短くする約1,110円
こたつこたつ布団に上掛けと敷布団を足す(1日5時間)約1,010円
エアコン(2.5kW)設定温度を1℃下げる約490円

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約 空調」。電気は31円/kWh、ガスは162円/m³、灯油は118円/Lで計算された目安です。

このほかに、資源エネルギー庁は次の工夫もすすめています。

  • エアコンはフィルターを月に1〜2回掃除する(年約1,170〜1,250円)
  • 窓には床まで届く厚手のカーテンを使い、ドアや窓の開け閉めを少なくする
  • 扇風機で暖かい空気を回す。室外機のまわりに物を置かない
  • 電気カーペットの下に断熱マットを敷く。ファンヒーターは出かける15分くらい前に切る

⚠️ 安全のために

東京電力は、石油・ガスのファンヒーターは不完全燃焼や一酸化炭素中毒を防ぐために定期的に換気するよう、電気カーペットは長く同じ姿勢で触れていると低温やけどのおそれがあるので、設定を下げたりタイマーを使ったりするよう案内しています。ハロゲンヒーターは加熱部分が高温になるので、やけどや火災にも注意が必要です(東京電力)。

この冬の国の値引き:2027年1・2月は1kWhあたり4.5円

使った月電気(低圧)都市ガス
2026年12月使用分1.0円/kWh4.0円/㎥
2027年1月・2月使用分4.5円/kWh18.0円/㎥

出典:経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」。「12月使用分」は、原則として12月中の検針日から1月中の検針日までの使用分です。

  • たとえば月400kWh使う家なら、1・2月使用分は月1,800円、12月使用分は400円の値引きです(当サイトの計算)
  • 申請はいりません。電気・ガスの会社が毎月の料金から値引きします
  • プロパンガスは対象外です。自治体が独自に支援していることがあります(資源エネルギー庁)
  • 灯油も、ガソリンと同じ額の補助の対象です(資源エネルギー庁)

この値引きをかたって、個人情報や手数料を求める不審な電話やメールが出ていると、国が注意を呼びかけています(資源エネルギー庁)。申請はいらないので、応じないでください。こうした連絡への備え方は 個人情報の流出、初心者が1番先にやる管理は? に。

よくある質問(Q&A)

Q. こたつとエアコンを一緒に使うのは損?

A. 損とは限りません。足元をこたつで暖めれば、エアコンの設定温度を下げても過ごしやすくなります(東京電力)。資源エネルギー庁も、こたつをストーブやエアコンと併用するときは温度を控えめにするようすすめています(資源エネルギー庁)。

Q. エアコンはつけっぱなしのほうが安い?

A. 短い外出なら、つけっぱなしのほうが安いこともあります。ただしパナソニックは、部屋に人がいないときなど1時間以上使う必要がないときは「切る」ほうがお得としています(パナソニック)。くわしくは エアコンの電気代を節約する方法 に。

Q. 電気代が一番高くなるのはいつ?

A. 2025年の二人以上の世帯では、3月16,559円、2月16,552円が多く、夏で一番多い9月は13,825円、月平均は13,219円でした(家計調査)。冬に使った分の請求や支払いが、少しあとの月に出てくるためと考えられます(当サイトの考え)。この月だけ高くても、原因の見分け方で確かめれば、あわてずにすみます。

Q. 電気の契約を変えたほうが安い?

A. 地域と使用量で変わるので、検針票の使用量で試算してから決めます。手順は 電気・ガス会社の乗り換え・比較 に。

まとめ:部屋はエアコン、座るならこたつ、ストーブは短時間

  • 電気毛布・こたつ・電気カーペットは1時間数円。座って過ごすときに向く
  • 部屋全体を暖めるならエアコン。暖まったあとは電気代が下がる
  • 電気ストーブ類は強いと1時間30円以上。脱衣所やトイレなどで短時間だけ
  • 一番効くのは電気カーペットの「強」→「中」(年約5,770円)
  • 2027年1・2月使用分は国の値引きが4.5円/kWh。申請はいらない

📚 次に読むなら
電気代全体の見直しは 電気代・ガス代を節約する方法、冬に増えるガス代は ガス代を安くする方法、家電の買い替えの計算は 冷蔵庫・家電の電気代を節約する方法 をどうぞ。

この記事で確認した公式ページ(2026年10月)

・東京電力エナジーパートナー くらひろ「こたつvsエアコン 暖房器具の電気代を徹底比較」・「コスパ最強の暖房器具は?電気代比較・目的別の選び方」・「暖房にかかる電気代はいくら?」(各機種の消費電力と、1kWh 31円での1時間の電気代。灯油140.8円/L=2026年9月16日公表の石油製品価格調査での計算)
・パナソニック「エアコン 暖房の電気代はいくら?」(2026年モデル Xシリーズ 6畳用 約4.6円/h・8畳用 約5.2円/h=暖房の期間消費電力量÷160日÷18時間×31円。1時間以上使う必要がないときは切る)
・資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約 空調」・「算出根拠」(暖房期間169日、電気31円/kWh、ガス162円/m³、灯油118円/L)
・経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」・「エネルギー価格の支援について」(2026年12月使用分 低圧1.0円/kWh・都市ガス4.0円/㎥、2027年1・2月使用分 低圧4.5円/kWh・都市ガス18.0円/㎥、申請不要、プロパンガスは対象外)
・総務省統計局「家計調査(家計収支編)二人以上の世帯」長期時系列表 支出金額(電気代 2025年:2月16,552円・3月16,559円・6月10,709円・9月13,825円・年間158,622円)
・全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」(電力料金の目安単価31円/kWh)
・1日8時間×30日の金額、169日で割った1時間あたりの目安、場面別のおすすめ、値引きと1シーズンの計算例は、当サイトの計算と考えです。

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