節約・固定費

帰省の費用は家計簿にどう書く?【2026年】交通費・手土産・親に渡すお金の分け方

晴れた冬の午前の実家の玄関。上がり口に革の旅行かばんと無地の白い紙袋の手土産、小さな観葉植物の鉢。帰省の費用は家計簿にどう書く?
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帰省で渡すお年玉の書き方は お年玉は家計簿にどう書く?、毎年の出費の準備は 特別費の一覧と月いくら? に。この記事は、帰省でばらばらに出ていくお金をどこに書くかの話です。

帰省は、1回の中にいろいろな出費が混ざります。新幹線、ガソリン、高速代、手土産、親に渡すお金、お年玉。全部「帰省費」にまとめていいのか、費目ごとに分けるのか、迷うところです。

この記事では、家計調査で何費に入れるかを決めた総務省統計局の「収支項目分類」と、国の家計簿の「記入のしかた」で確かめて、書き方を早見表にしました。

3秒結論
✅ 新幹線や高速代は「交通費」、ガソリンや駐車場は「車の費用」
✅ 手土産は「交際費」。自分の家で食べるお菓子とは分ける
✅ 親に渡すお金は、1回なら「交際費」、続けて生活費を援助するなら「仕送り」
✅ 費目はそのままで「帰省」のメモを付けると、1回の合計が分かる

帰省のお金の書き方 早見表

帰省のお金の書き方 早見表。新幹線・飛行機・高速バス・高速道路は交通費、ガソリン・駐車場・レンタカーは車の費用、実家への手土産は交際費、親に渡すお金は1回なら交際費、親の生活費を続けて援助するなら仕送り
▲ 「何に払ったか」「誰のためか」で分けます
出ていくお金国の分類ふだんの家計簿なら
新幹線・電車(特急料金・指定料金も)交通の「鉄道運賃」交通費
飛行機(燃油サーチャージも)交通の「航空運賃」交通費
高速バス・夜行バス交通の「バス代」交通費
高速道路(ETC)交通の「有料道路料」交通費
ガソリン自動車等維持の「ガソリン」車の費用
時間貸しの駐車場自動車等維持の「他の駐車場借料」車の費用
レンタカー自動車等維持の「レンタカー・カーシェアリング料金」車の費用
ホテル・旅館教養娯楽サービスの「宿泊料」レジャー費や特別費
実家への手土産用途分類では「交際費」交際費
親に渡すお金(帰省のときに1回)交際費の「贈与金」交際費
親の生活費の援助(続けて)「仕送り金」仕送り
荷物を宅配便で送る通信の「運送料」通信費や雑費

国の分類は、総務省統計局「収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)」によります。「親に渡すお金」を贈与金・仕送り金に分けるのは、定義にあてはめた当サイトの読み方です。「ふだんの家計簿なら」の欄は当サイトのおすすめで、自分の家の費目に合わせて構いません。

高速道路は「交通」、ガソリンは「自動車等維持」と、国の分類では分かれます。ふだんの家計簿で車の費用を1つにまとめている人は、高速代もそこに入れて問題ありません(当サイトの考え)。ガソリンは帰省の分だけ分けにくいので、ふだんの給油と同じに書きます。

お年玉は、誰に渡すかで書き方が変わります。くわしくは お年玉は家計簿にどう書く? に。親やきょうだいの分をまとめて払って、あとで返してもらう場合は、立て替えたお金の書き方 のとおり、自分の支出とは分けます。

手土産が「交際費」になる理由

家計調査には、物の分け方が2つあります。「品目分類」は、物そのもので分けます。お菓子なら、誰にあげても菓子類です。「用途分類」は、誰のために買ったかで分けます。世帯の外の人のために買った贈答用や接待用のものは、「交際費」に入ります(収支項目分類)。

国の家計簿の記入のしかたでも、贈答用や、離れて住んでいる親類・家族にあげるために買った商品は、そのことが分かるように書くよう案内しています(家計簿 記入のしかた)。つまり、同じお菓子でも、次のように分かれます。

  • 自分の家で食べるお菓子 → 食費
  • 実家への手土産のお菓子 → 交際費

手土産を食費に入れてしまうと、帰省の月だけ食費が増えたように見えて、ふだんの食費と比べにくくなります(当サイトの考え)。

用途分類の「交際費」の中の「食料」(手土産やお中元・お歳暮など、世帯の外の人にあげる食べ物)は、2025年は12月が8,536円で一番多く、8月が7,927円でした。12か月の平均は約5,140円なので、12月は約1.7倍です(二人以上の世帯)。

親に渡すお金は「1回」か「続けて」かで分ける

収支項目分類の定義は、次のとおりです。

国の分類定義(要約)帰省の場面なら
贈与金(交際費)世の中のならわしで、自分から渡す現金。せん別・香典・見舞金・謝礼金・祝儀など帰省のときに渡す、1回のお金
仕送り金一緒に住んでいない人の生活費などの全部か一部を、続けて助けるための現金親の生活費を毎月や毎回決まって助けるお金

右の欄は、定義にあてはめた当サイトの読み方です。分類表に「帰省」という言葉はありません。

見分けるポイントは「生活費を続けて助けているか」です。帰省のたびに決まった額を生活費として渡しているなら、仕送りに入れて、毎月の固定の出費として見ておくと、家計の実力が分かりやすくなります(当サイトの考え)。

帰省1回の合計は「メモ」で見る

費目ごとに分けると、「帰省1回でいくらかかったか」が見えなくなります。そこで、費目はそのままで、メモ欄に「帰省」と付けます(当サイトのおすすめ)。家計簿アプリならメモやタグ、紙の家計簿なら印を付けるだけです。あとで「帰省」の分だけ足せば、1回の合計が分かります。

合計が分かれば、次の予算が立てられます。

帰省1回の出費(例)金額
交通費30,000円
手土産3,000円
親に渡すお金10,000円
お年玉7,000円
1回の合計50,000円
年2回(お盆・年末年始)100,000円
12で割ると月8,333円 → 月8,400円を積み立て

金額は計算のための例です。交通費は、距離や人数、時期によって大きく変わります。

毎年来ることが分かっている出費なので、毎月少しずつ分けておく「特別費」に入れます。作り方は 特別費の一覧と月いくら? に。年末年始の出費を減らしたいときは 年末年始にやめていいこと7つ もどうぞ。

国の平均は、帰省の予算の目安にしにくい

国の家計調査に「帰省」だけの数字はありません。近いものとして、鉄道運賃・航空運賃・有料道路料・宿泊料を足すと、次のようになります(2025年・二人以上の世帯)。

月鉄道運賃航空運賃有料道路料宿泊料合計
1月1,950円412円670円2,467円5,499円
8月2,525円1,132円1,106円5,641円10,404円
12月1,964円672円586円2,795円6,017円
月平均2,152円725円732円3,000円6,609円

出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)」二人以上の世帯、2025年の月別・年間の支出金額。合計と月平均は当サイトの計算です。旅行や仕事以外の外出も入っていて、帰省だけの金額ではありません。

一番多いのは8月で、月平均の約1.6倍でした。一方、12月と1月は月平均より少ない結果です。ただ、この平均には帰省しない世帯や、帰省を迎える側の世帯も入っています。実際に帰省する家の出費は、この数字よりずっと大きくなることがあります。だから、平均ではなく自分の家の1回の合計で予算を立てるのがおすすめです(当サイトの考え)。

よくある質問(Q&A)

Q. 12月に新幹線を予約して、1月に乗ります。どの月に書く?

A. 買った日(カードを使った日)の月に書きます。国の家計簿も、クレジットカードでの買い物は、その日の「現金以外による購入」の欄に書く形です(家計簿 記入のしかた)。引き落としの月ではありません。考え方は 家計簿の締め日はいつがいい? と同じです。

Q. 予約を取り消しました。キャンセル料は?

A. 収支項目分類では、交通・宿泊費などのキャンセル料は「他の諸雑費」に入ります。戻ってきた分は、書いた交通費から引いて直すと分かりやすいです(当サイトの考え)。

Q. 帰省のとき、親からお金をもらいました。

A. ほかの世帯から贈られた現金は、国の分類では「受贈金」(特別収入)です。ふだんの家計簿なら臨時収入に書きます。実家からもらった野菜などの品物は、お金ではないので書きません(当サイトの考え)。お祝いをもらったときの書き方は お祝い・ご祝儀・香典の書き方 と同じです。

Q. 親に渡したお金に、贈与税はかかる?

A. 国税庁は、親子など扶養義務者から生活費や教育費にあてるために受け取った財産で、通常必要と認められるものには贈与税がかからないとしています。ただし、必要なつど直接あてるものに限られ、預金や株の購入などにあてた場合はかかります(国税庁 No.4405)。また、1年間にもらった財産の合計が110万円以下なら贈与税はかかりません(暦年課税。国税庁 No.4402)。

Q. 単身赴任の帰省は?

A. 家計簿の書き方は同じ交通費です。税金では、単身赴任などで勤務地と自宅の間を行き来する「帰宅旅費」が、給与所得者の特定支出控除の対象の1つになっています。確定申告や勤め先などの証明が必要で、特定支出の合計が給与所得控除額の2分の1をこえたときに使える制度です(国税庁 No.1415)。

まとめ:費目は分けて、合計はメモで見る

  • 新幹線・飛行機・高速代は交通費、ガソリン・駐車場は車の費用
  • 実家への手土産は交際費。自分の家で食べるお菓子は食費
  • 親に渡すお金は、1回なら交際費、続けて援助するなら仕送り
  • 「帰省」のメモを付けて1回の合計を出し、12で割って積み立てる
  • 国の平均より、自分の家の合計で予算を立てる

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この記事で確認した公式ページ(2026年10月)

・総務省統計局「家計調査(家計収支編)二人以上の世帯」長期時系列表 支出金額(2025年。鉄道運賃:1月1,950円・8月2,525円・12月1,964円・年間25,821円、航空運賃:年間8,705円、有料道路料:年間8,789円、宿泊料:年間35,994円)・用途分類(交際費の食料:8月7,927円・12月8,536円)
・総務省統計局「家計調査 収支項目分類」・「収支項目分類及びその内容例示(令和7年(2025年)1月改定)」(730 鉄道運賃、733 バス代=高速・深夜バス代、737 航空運賃、738 有料道路料、750 ガソリン、756 他の駐車場借料、75B レンタカー・カーシェアリング料金、769 運送料、860 宿泊料、959 他の諸雑費のその他=キャンセル料、交際費=世帯外の人のために使う贈答用と接待用、970 贈与金、980・981 仕送り金、032 受贈金)
・総務省統計局「家計簿 記入のしかた(二人以上の世帯用)」(贈答用や離れて住んでいる親類・家族にあげるために購入した商品は、そのことが分かるように記入。クレジットカードでの購入は日付ごとの「現金以外による購入」欄)
・国税庁「No.4405 贈与税がかからない場合」・「No.4402 贈与税がかかる場合」・「No.1415 給与所得者の特定支出控除」(令和8年4月1日現在法令等)
・親に渡すお金を贈与金・仕送り金に分ける読み方、ふだんの家計簿での費目、「帰省」のメモ、予算の例、移動と宿泊の合計は、当サイトの考えと計算です。

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